「お風呂で転倒したんです」って言うのがきっかけで訪問リハビリや訪問看護が開始になることもあれば、訪問リハビリで関わっている利用者さんがお風呂で転倒することもある。そんなとき、どのような対応していますか?そんなことを書いてみた。
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お風呂の扉を外すというアドバイス
お風呂で転倒した利用者さんがいたら、必ずお風呂、浴室を確認するのが訪問のセオリーです。
そしてお風呂を見たなら、浴室の出入りとか、手すりのことなんかよりも、まず確認してほしいことが
浴室の扉を外すことができるかどうか?
ってことだ。
浴室で転倒した場合、利用者さんが一人で入浴していて扉の側に倒れてしまうと、外側からは扉を開けられないことがある。
中折れタイプ、内開きドア等では扉の内側に障害物があると扉を開けることができない。
メーカーさんももこの事を考慮していて、万が一の時に浴室の扉を外側から外すことができるようになっているタイプがある。
中折れタイプの扉だと、扉の両サイド上端あたりにポッチが付いていて、それを押し下げると扉が外側に向かって外れる。
メーカーのホームページに外し方の動画があったりする。「風呂の扉を外す」で検索してもヒットするので、訪問リハビリや訪問看護に関わっている看護師、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士さんたちは知っておいてほしい。
あなたが知らないことは利用者さんも知らない
あなたは風呂の扉を外すことができるようになっているということを知っていましたか?
あなたでも知らないってことは、利用者さんや家族さんも知らない可能性があります。そして、知らないことはアドバイスすることはできません。
是非、これを読んだら自分の家のお風呂の扉を確認して下さい。
1度転倒したらまた転倒する
転倒しないように、リハビリしたり、手すり取り付けしたりすることは重要な取り組みです。
だけど、どんな対策をしても1度転倒したらまた転倒する可能性が高い。
転倒して、最悪なパターンは浴室から助け出せないことだ。だから、まずその為のアドバイスをすることが必要なんですよね。