この記事で「よしっ!」と思ったケースのその後のことです。

先日の訪問では夏休み中のお母さんが見学してくれました。普段は祖父母とともに家にいてます。
前回の記事では、ままごとトントンの野菜を離すだけだったのが、離したりくっつけたりする動作をするようになったことを書いていました。

今回の訪問で気付いたのは、両手で持っている野菜をくっつけようとするときの母指の動きです。文章でうまく伝わるかな?

以前は野菜を持つときに母指を対立させて持っていました、そのほうがしっかり把持できるからね。でもね、そのように持つと、マジックテープのある側に母指がくることがおおく、くっつけようとしても母指同士がぶつかって合わせられない。

今回の訪問では、母指の位置が違うのです。最初は対立位で把持するのですが、くっつけようとするときには母指の位置をずらして対立位であった母指の位置が示指の横に来るのです。そうすることでマジックテープの面には指がない状態になるので、くっつけやすくなります。

お母さんの見ている前で上手にくっつけていましたが、残念ながらお母さんは前回記事にしたような現場を見ていないので、変化がよくわからないようでした。あまり興奮するのは良くないので、落ち着いて指に動きの変化を説明しましたが、セラピストが喜ぶほどはADLが変わっている訳ではないので、反応は普通でした。

この3歳のお子さん、実はもう一つ取り組んでいう課題が三輪車。こちらもまだ一人でこぐことはできないんだけど、それなりに変化してきています。

ペダルに足を載せられない。
ペダルに10秒くらいなら足を載せておけるけど、三輪車を介助して押すとペダルから足が落ちる。
三輪車を押しても足が落ちない。
三輪車を5メートルくらい押しても足が落ちない。
片方の足だけなら自分でペダルに乗せるようになってきた。

そして先日、苦手な法の足も自分でペダルに足を載せることができるようになってきました。
まだまだ一人でこぐことはできないんだけど、ようやくペダルに足が載るようになってきました。
この三輪車、昨年末からコツコツと取り組んでここまで来ました。半年以上かかっているな。でも伸びているからうれしい。
11月に4歳のお誕生日なんだけど、それまでに何とか自力でこいでほしい。

所長