私が担当しているダウン症の八ヶ月の男の子。いつもニコニコで癒されています。
ところが先日の訪問の時にお母さんから
「保健師さんと、同行で訪問にきた言語聴覚士さんから、離乳食は無理やからまだまだミルクで育ててね」
って言われたと相談を受けました。吹田や豊中では発育に問題のある子供さんを保健師がフォローしていて、必要に応じて、専門職がアトバイスするという事業があります。私も関わっていますが、担当しているところに連絡もなく他職種に入られるのは初めてやね。
運動発達は全般的に遅れているで、言語聴覚士さんのアドバイスそのものは私と同じ見解なので問題ない。
お母さんが知りたいのは「ミルク以外のものを与えていいのか?」と言うこと。
保健師と言語聴覚士さんは
「舌や口唇の動きが未熟だから、まだまだミルクで育ててね、離乳食は無理よ」
と言うたらしい。そうやねえ、それもそのとおり。
だけどお母さんが知りたいのは、麦茶与えてよいか?とか、味わいの楽しみとして他のものを少しなら与えてよいのか?ということだったらしい。「ミルクだけで育てて」だと、お母さんは「ミルク以外のものを与えてはダメ」と解釈したんですわ。
口唇や舌の動きの説明をするときに、もう少し詳しく
「今の舌や口唇の動きだと、充分なカミカミ(咀嚼)が難しく、ミルク以外のものだと栄養としてしっかり摂取できない。ミルクを吸って飲む動きはできるけど、カミカミしてゴックンする動きになってない。だから、ミルク中心でいきましょう」くらいは言うたげて欲しかったなあ。
お母さんもミルク以外の離乳食だけでやっていこうなんて思ってないのよ。二人いてるお兄ちゃんを育ててるから、発育が遅れていることもわかっている。でも、ミルク以外のものも少しは試したり、楽しませてあげたいのよ。
そこのところをもう少し詳しく説明してあげて欲しかったなあ。そうしたらお母さん安心したと思う。
麦茶くらい問題ないやろ。
何気なくやっている説明や指導だと思うんだけど、もう一歩先を読んだ
説明をしてあげて欲しかったなあ。
所長
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