先月4月から週1回の訪問リハビリで関わるようになった、難病の利用者さんがお亡くなりになったと非常勤先のスタッフから連絡をもらった。スプーン作ろうとしたんだけど、間に合わなかったな。
担当の経緯
週1回勤務の非常勤先の利用者さん。
看護師さんががメインで担当していた進行性の難病の患者さん。私は半年に1回くらいのペースで看護師さんと同行訪問して、看護師さんへのADL支援への助言やリハビリのアドバイスをしていました。
今年に入って少し進行のペースが速くなってきたということで、4月から週1回で私が訪問リハビリに入るようになりました。
私が訪問でやったこと
何とか歩けていたのですが、屋内での転倒が増えてきたので、手すりの設置や屋内の移動方法について、本人、家族、ケアマネ、福祉用品の担当と話し合い、手すりを設置しました。
経管栄養でした。でも楽しみ程度に少量のゼリーなどを食べていたけど、筋力の低下などでスプーンが口に届かないとのお話を本人から聞いたのが、2週間前。
金属のスプーンだったら、その場でペンチで曲げたりして何とか口に届くように工夫できたのですが、金属のスプーンを使う筋力がなく、日常的にはプラスチックスプーンを使っておられました。
さすがに、プラスチックスプーンはペンチで曲げるわけにもいかないので、翌週に100均でプラスチックスプーンを仕入れました。
それを、カッターで切断して角度をつけてセロテープで固定したものを数パターン作って、訪問しました。だけども、スプーンを水平に保てなかったり、長さが少し短かったりして、実用的には使えませんでした。これが先週のこと。
今週の訪問に備えて、長さを変えたり水平面での角度を変えたりしたものを用意していたのですが、担当看護師より、お亡くなりになったと連絡が入りました。
色んなことが間に合わなかった
今年の2月以降、ケアマネや担当看護師とは頻回に打ち合わせたりしながら、進行への対応をしていました。
訪問リハとして直接関わったのは4月からでしたが、経過は把握していたので、もう少し早くから関わっていたら、スプーンは間に合っていたかもしれません。
この非常勤先の訪問看護ステーションは、私は週1回勤務するのみで、リハビリスタッフは他にいません。
だから訪問担当ではなくても、看護師と同行訪問するなどして、直接担当できない利用者さんもフォローしていたのですが、そのタイミングが遅かったのかもしれません。
私達の進行に対する予測と実際の経過がマッチしていなかったのです。力不足だったと感じました。
残念です。
いつもいろいろ振り返るのは、いろんなことが終わってからなんだ。もっと考えていかないと間に合わないってことがあるってことだ。