研究所の公式ホームページには主として臨床で働いている方を対象にしていますので、学生さんに言いたいことはブログを中心に書いてみたいと思います。カテゴリーは「学生向き」としています。

私がこれまでに授業を担当させていただいた経験では、多くの学生さんは国家試験に合格して、働き始めるとセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)としての自覚が芽生え始めると思っているようです。

でも、それからでは遅いと思っています。学生時代からでもセラピストとしての自覚を持つべきだと思います。学生はセラピストではないのですが、セラピストとしての考え方や思考パターンを培うことはできるのではないかと思っています。また、セラピストとしての立ち居振る舞い、話し方なんかも学ぶことはできると思っています。

臨床実習や非常勤講師など学生は臨床家と出会う機会が多くはないけれども用意されています。
その時にどれだけのことを臨床家から学び取るかが重要なのです。

特に臨床実習で出会う理学療法士や作業療法士、言語聴覚士はどんなふうに利用者さんと接していますか?家族とどんなふうに話していますか?そんなことも学んでほしいと思います。

臨床に出たらいつの間にか身についているものではないのです。ものすごく長い時間をかければ「いつの間にか」身についているかもしれませんが、もっと早く身に着けてほしいと思う。

「どんなこと考えながら利用者さんにかかわっているのか?」
「どのように説明しているのか」
立ち居振る舞い、醸し出す雰囲気、しゃべり

などなど、知識や技術以外で学ぶことは多いのですが、学んでいる学生は少ないのではないでしょうか?

さあ、4月からセラピストを目指す学生さん授業以外のことも学んでやあ

所長