講義スライドを画像として変換するのが手間がかかるので、このブログの更新が遅れています。

そこで学生さんに講義のトピックスとしてお伝えしていることを少し書いてみます。

私は専任教員ではなく、非常勤の教員です。普段は臨床で働いている作業療法士なので、講義の際には授業内容にマッチするような範囲で臨床のお話をするようにしています。それが非常勤講師の役割の一つとも思いますので。

ここ数年でリハビリ業界は大きく変わりつつあること

私が臨床で働くことになったのは1991年。

その当時は脳卒中で入院すると最低でもリハ病院には半年くらいは入院できました。病院のベッド稼働状況によってはもう少し長く入院しているケースもありました。それが診療報酬改訂や国の施策などにより、入院期間はドンドン短縮し、病院後の対応として介護保険も登場しました。

1ヶ所の病院で入院から外来までを済ますことは難しくなってきました。

6ヶ月間のリハビリを行うことを考えた場合、急性期から回復期まで少なくとも2ヶ所(場合によっては3ヶ所)の病院で入院となり、その後介護保険に移って老健や訪問というパターンになります。

今やこのパターンは当たり前。そうすると、その間に受けているリハビリの情報が次の施設に適切に伝わると利用者さんにとって得られるメリットは大きいと思います。しかし、これがなかなか難しい。

学生さんの多くはこういった情報はきちんと伝わると思っているようですが、現実はそうではない場合が多いと思います。

異なった施設間での作業療法士の連携の重要性は本家ホームページでも伝えていますが、このような連携の重要性を意識して働いている作業療法士は少数だろうと思います。

だからこそ、学生さんにそのことを理解して連携の重要性を今から知っておいて欲しいと思います。

私がこの話を長期実習前の学年にお話しすると

ホンマにそうなんですか?

といいますが、実習から帰ってくると

連携は難しいですね!

といいますので、現場ではなかなか連携できていないことを実感します。だから今からそういったことを意識して欲しいと思います。

亭主