今日は打ち合わせがあり朝から、養成校の大学まで行ってきた。打ち合わせもそこそこに終えて、作業療法士3人で雑談していて気がついたことがある。そのことについてちょっと書いていたい。
起業しないのですか?
非常勤掛け持ち生活も3か月目に入っている。私が非常勤掛け持ち生活に入っていることを知っている方からよく言われる。
「起業しないのですか?」
訪問系で9年ほど働いているので、非常勤に突入したと聞くと多くの人が
「介護保険領域での起業するんじゃあないのか」
と考えるようである。嫁さんも看護師だしね、そういう風に思われても仕方がないか。
でも介護保険で起業はしない、今のところそんなプランはない。むしろ、私がしたいのは教育・研修活動なんだとずっと考えていた。だから やまだリハビリテーション研究所 を立ち上げているのである。
研修で起業?
後進育成したいという想いは強い。しかし、研修会をあちこちで開催して稼ぎたいというのとはちょっと違う。フェイスブック にも書いたが、たんに研修会を開催するのではない。フェイスブックの記事から引用すると
最近のリハビリテーションの研修会は技術的なものが人気だ。技術を必要ないとも思わないし、その研修会を否定するつもりもないが、私はリハビリテーションに関わる者が身につけるものは、技術だけではないと考えている。
心・技・体で言うところの「心」をしってほしいと思い研修会事業を行っている。
セラピストが持っている、考え、思考パターン、そこへ辿り着くための思いや経験、そんなものを伝えていきたい。
そんな研修会を実施しているのがやまだリハビリテーション研究所です。
何でもいいからバンバン研修会開催したいというのではない。
まあ、正直お金は稼ぎたいから研修会で儲かればそれはうれしいけどね。
で、冒頭の話に戻るのですが、今日大先輩の作業療法士と話していてその話をしながらいろいろ頭をよぎったことがある。そうそう、たんに研修会をしたいだけで、やまだリハビリテーション研究所 を立ち上げたのではないってことを思い出した。そうなんです、もともとは研修会で稼ぐことが目的ではなかったんですよね。
ネットワークつくるのが僕のミッションなんだよ
自分のホームページからの引用です
「ネットワークを築く」、実はこれって、自分が未熟であるにもかかわらず平成15年の大阪府作業療法士会 第19回学会長を務めたときの学会テーマです。
恥ずかしながら、就職して7年ほど在籍した『病院』時代、にはあまり「ネットワーク」の重要性を感じたこともなかったし、自ら積極的に「ネットワーク」を築こうともしていなかったように思います。
「ネットワーク」の重要性に気づき出したのは、やっぱり平成10年の夏に老健へ異動になってから。病院時代は、リハスタッフが多くて病院の中でも結構優遇されていたから周囲に気を使う事なんてなかったように思います。
ここで言う「ネットワーク」は、いろんな他職種の方々とのチームワークとしての「ネットワーク」、他の施設にお勤めのリハビリテーション関係者との間に存在する「ネットワーク」などなど、自分が仕事を進めていく上で、自分の可能性を広げる事が出来る「機能的」な人と人とのつながりであると考えています。
そうそう、10年以上も前から ネットワークつくり が自分のミッションだったんですよ。
だから、ブログやらホームページとか作ったんだ。今日大先輩と話をしていて、
「研修会で稼げるのではないか?」
と言われて、その可能性を考えつつも、ちょっとした違和感があった。その違和感がきっとこれなんだ。心技体の「心」を伝えたいと思っていろいろやってきているのですが、その根本は「心」を伝えるためのネットワークを作りたかったんですよ。
だから、技術系の研修会を開催することにちょっと躊躇している自分がいるんです。
先輩として後輩に伝えていきたい多くのこと、できれば自分の背中を見て育ってほしいってずっと思っていた。
自分の背中を見ることのできる人数は限られているから、研修会をしているんですよ。
たんに、研修会で技術を学んで独りよがりのリハビリテーションを実施するのではなく、広い視野を持った、自分からいろんな可能性に気づくことのできるセラピストを育てたいんです。
そのためには、
- 人が集まる仕組み
- 連絡を取りやすい仕組み
- 領域に関係のない集まり
- みんなで集まって何かをすること
こんなことがしたいんですよ。そして、やまだリハビリテーション研究所 のホームページにもかいている 設立の趣旨 にあるのですが、他職種共同による地域リハビリテーションの学会を開催したいんですよ。
そのために、今いろんなところで動いているし、情報を発信している。
本当に効果的なネットワークをつくる事ができて、病院や職種や領域に関係なく
- 先輩が後輩へ
- 経験者が未経験者へ
- その領域を知っている者が知らない者へ
心・技・体を伝える環境つくりができれば、高価な研修会は必要なくなる。そのような場をつくることこそが、僕のミッションなんだ。
そのことを改めて強く考えた次第です。今日はいい雑談に出会えて感謝。
所長