小児領域の訪問のことで、他人様のFacebookの投稿に熱くコメントしてしまったので、ここに自分の意見をまとめておきたい。

きっかけは「小児専門の訪問をするために事業所を立ち上げる」というfacebookに対してコメントしたことから始まったんですけどね。

小児領域の訪問を増やしたい

訪問看護ステーション、病院や診療所などの訪問リハビリテーション事業所、どちらからでも医療保険を利用すれば、小児領域の訪問を実施することはできる。

そのあたりのことは やまだリハビリテーションらぼ でもまとめているので興味ある方はご覧頂ければありがたい。

制度的には小児領域の訪問は可能であるが、取り組んでいる事業所は少ない。特に、超重症児と言われている対象者に対しての取り組みは少ない。様々な理由で超重症児のリハビリの選択肢は限られており、リハビリも看護も訪問で取り組む必要性が高い。

訪問に関わっている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方に積極的にこの領域に関わってほしい。だから、やまだリハビリテーション研究所ではこの領域の研修会を毎年開催している。

小児は特殊という考え方を何とかしたい

facebookに書かれていた「小児の訪問を専門に行う事業所」の存在はありがたい。素直にうれしい。

しかし、「小児領域に長年携わったいる方でないと、小児領域の訪問ができない」っていうような誤解をされることは避けたいと思っている。

賛否両論あると思うが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はいろんな領域を対象とする職業である。専門性を否定するわけではないのですが、広くいろんな領域の患者さんを見ることが必要であると考えている。ボーダーレスといいますかゼネラリストといいますか、全方位型のセラピストが望ましい。

全ての領域に関して深く知っているというよりも、どの領域も基本的なかかわりができることが必要で、特に訪問領域や地域ではその能力が求められていると思う。

小児もそんな基本的な対応をしてほしいのですが、「経験がない」からって理由で断られています。

スペシャリストは必要だけど・・・

是非、小児専門の事業所の方には、周囲の他の事業所を巻き込んだ活動もしてほしい。この領域で少しでも支援できるセラピストを増やしてほしい。

看護領域では、小児領域の研修会が大阪では積極的に行われている。しかし、リハビリテーション領域ではほとんど実施されていない。

小児、特に超重症児と言われる対象者に対しては看護師とセラピストが力を合わせてサポートする必要がある。

リハビリだけ
看護だけ

一方の支援だけでは不十分なのです。

そのためには、スペシャリストの支援のもと、小児領域の経験が少ないセラピストに対しても積極的にかかわるようになってほしい。スペシャリストでなくてもできる支援はある。

 

昨日のfacebookでのコメントからこんなことを考えていました。とりあえず、今日はこれだけ書いてみました。

 

やまだリハビリテーション研究所では2013年2月15日(土)には小児領域の研修会をするように企画を進めています。(この研修会は終了しました)

 

所長