上半期は「地域作業療法」と「老年期作業療法」を教えていました。

3年制の養成校の2年生たちへの講義でした。

この学生達が入学時には介護保険が始まっている世代。しかしながらあまりにも介護保険のことを知りません。新聞やテレビで報道されている事柄をです。

そこで、こんな課題を出してみました。

  1. 自分の住んでいる自治体の老健施設の一覧表を作る
  2. 自治体の人口と高齢人口、要介護度別人口を調べる
  3. 調べるにあたっては何を調べてもかまわない。出典を明らかにすること。
  4. ただし、「何を調べるかわからない」場合に、人に聞くのは3人までとすること。

1、については施設名や設置母体・利用定員などを一覧表にさせました。

4についてですが、何から手をつけていいのかわからない学生が多いので、楽をさせないように制限を設けたわけです。

1週間という期限付きでしたが、ほぼ全学生が課題を仕上げました。

4の制限をどのようにクリアーしたかは、学生により色々。

家族に聞いた、自治体に電話した、近所の老健に突撃訪問または電話。

介護保険の情報の源である「WAMネット」の存在を事前に教ええてはいませんでした。ここにたどり着くことが出来れば簡単だったんですが、それ以外の手段を色々学生さんたちは工夫しました。

4の制限を設けなければ、工夫する学生が少なくなると考えたんですけど、狙い通り色々工夫したようです。

亭主